Date: 2011年04月02日

茨城ホウレン草の会 発足宣言文

茨城ホウレン草の会(Ibaraki Spinach Party)発足します

 原発事故による政府の出荷制限が混乱を招いています。
 事故の起きた福島県に近い、茨城県北部のホウレン草から放射性物質が検出されたことで、政府は茨城県の全域にわたってホウレン草の出荷を自粛するよう指示を下しました。
 この政府の指示によって、原発事故の現場から遠く離れた県南や県西のホウレン草さえもが、出荷できなくなってしまったのです。
 県境での放射能汚染の危険度は、茨城県と隣り合う埼玉県や千葉県とたいして変わらないはずなのに、栽培地が茨城県の側にあるという理由だけで出荷できなくなる。これはどう考えてもおかしな話です。
 現在、政府の指示による出荷制限は福島・茨城・群馬・栃木の4県で行われています。しかも原発事故の中心的な被災地である福島県では、県内で栽培された農産物を食べないようにという、摂取制限の指示まで出されています。農家への経済的打撃は大変なもので、福島県須賀川市の野菜農家では自殺まで起きてしまいました。
 出荷制限の損害に対して政府は補償を行うと発表していますが、このデタラメな出荷制限のやり方を改めなければ、無駄な補償費はどんどん膨らむばかり。それは不況に加えて大震災と原発事故で多額の出費を強いられている国家財政をますます圧迫します。
 また本来は安全であるはずの茨城県の農産物が、出荷制限で売れなくなれば、地元で消費する分を他の県から買い付けなければなりません。その分、大震災と原発事故の被災地に届けられる食料が不足し、被災地の食糧事情が悪化します。
 このように政府の出荷制限政策は問題だらけ。
 この政府のやり方に我慢ができなくなった私は、政府の誤った政策に異議を唱えるべく、茨城ホウレン草の会(Ibaraki Spinach Party)を発足させることにしました。
 まずは私が呼びかけ人となり、政府の誤った政策への抗議を皆さんに呼びかけます。さらに、身近な問題となった放射能汚染に対してどのような対策を取れば、農家と消費者そして被災地の人々のためになるかを、皆さんと共に考えていきたいと思います。
 この問題に関心を持ち、ご賛同いただける方はぜひともご連絡をお願いします。

 呼びかけ人連絡先
   E-mail iwasakitukuba@ezweb.ne.jp
  blog http://onceinamillennium.tsukuba.ch/

(2011/04/02) 

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Posted by 岩崎綾之 at 20:39│Comments(0)農産物出荷停止問題

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