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Posted by つくばちゃんねるブログ at

Date: 2011年04月18日

田んぼ塾に入りました

 一昨日、4月16日土曜日に龍ヶ崎の農家の方が開いている田んぼ塾に、初めて行ってきました。実際の農作業を体験しながら米作りを学ぶ塾で、実習の場所は農家の田んぼです。
 この前の大震災で、茨城県南の田んぼが液状化して砂が噴き出したりしたというのをニュースで知っていて、塾の田んぼは大丈夫なのかと心配だっのですが、塾長に尋ねると被害が大きかったのは稲敷市のほうで、龍ヶ崎市の田んぼの被害はそれほどでもなく、塾の田んぼもポンプが故障した程度の被害で済み、そちらの修理も済んで田んぼ塾も予定通り開くことが出来たということです。

 現地へ行ってみると、まだ水の引いていない田んぼに塾生達が集まって、有機農業のやり方で作った肥料を撒いているところでした。田んぼはいくつかの区画に区切ってあって、一番大きな区画が約1反分(1000平方メートル強)。ちなみに田んぼの面積を単位で換算すると、

 1町分=10反分=300坪

となるそうです。昔から使われていた1反分は、一人の人間を養っていくのに必要な広さだと聞いたことがありますが、その広さが具体的にどのくらいかを、初めて知ることが出来ました。

 一見するとどこも同じように見える田んぼですが、水源に近い区画は高めに、遠い区画は低めになっていて、水が自然に流れ込む工夫がされています。

 作業の後、田んぼから離れた作業所へ行って、田んぼに植える苗を見せてもらいました。苗の育て方にもコツがあって、寒い時期には苗代をビニールシートで覆って保温するのですが、日中もそのまま放っておくと高温になりすぎて苗が弱ってしまうので、小まめな温度管理が必要だそうです。

 その他、道具を使った効率的な除草のやり方についても教わりました。

 これから毎週土曜日、東京で夜勤の仕事をした後になりますけれど、私は田んぼ塾に通います。

Posted by 岩崎綾之 at 21:17Comments(2)農業

Date: 2011年04月05日

政府が出荷制限を見直し

あっさり決まったな。いささか拍子抜けだ。
だから最初から県単位でなく市町村別にやってれば、余計な混乱もなかったし、賠償金もふくらまずに済んだし、福島の農家で自殺が出ることもなかったし、こっちも余計な仕事を抱えてゴタゴタせずに済んだんだ。これで少しは生活に落ち着きが取り戻せるか?

読売新聞 出荷制限「市町村」単位も…政府規制見直し
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110404-OYT1T01208.htm

Posted by 岩崎綾之 at 20:53Comments(2)農産物出荷停止問題

Date: 2011年04月04日

被災地からの手紙が開催させたコンサート

 私がユーオーディアコンサートのことを知ったのは4月1日。
 つくば市のNPO法人、自然生クラブのホームページで短い告知文を見たのがきっかけだった。最初はどこで開催されるかも分からず、またユーオーディアという名前にもこれまで馴染みがなかったので、自然生クラブのYさんにメールで問い合わせてみたら、場所は東京の新宿だとメールのレスが返ってきた。しかも入場料は一番安いB席でも2500円。この大変な時期にこの出費はきついとは思ったけれど、是非来てくださいとYさんが勧めるので、少々悩みながらも出かけることにした。Yさんは今回の原発事故の問題に真剣に取り組んでいたし、こちらもYさんに渡すべき資料があった。Yさん自身もコーラスで参加するというし、コンサートの終わりにでも会って資料を手渡せればと思って出かけた。
 会場は東京オペラシティコンサートホール。ここへ行くのは初めてだった。最初はこじんまりしたホールを想像していたのだが、行ってみて驚いた。新宿・初台の一等地にやたらどでかい建物が居座っている。それが東京オペラシティのビルだった。敷地だけでも私には馴染みの水戸芸術館が5つも6つも入りそうで、しかも凄く贅沢な建物の建て方をしている。甲州街道の大通りに面した出入口からホールまで延々と続く、長く広々とした通路だけでも驚嘆すべき、というより呆れた。よくもまあ、土地の値段だけでもべらぼうに高いはずのこの場所に、こんなブルジョアの殿堂みたいな代物を。でもオペラ愛好家の小泉元総理がよく来ていそうな場所だな。なんて思いながらホール入り口でチケットを買い、中へ入った。
 ホールはこれまで私が見た中で一番広い。音楽専用のホールでこれほど豪華なのは、これまで見たことがない。私の席は2階席だったが、そこから見下ろせる1階席はほとんど人で埋まっている。やがて開演の時間となり、ユーオーディアの代表から挨拶があった。

 その挨拶で語られたのが次の話だ。

 このコンサートの開催を巡っては、代表をはじめスタッフも相当悩んだ。
 予想もしなかった未曾有の災害、東日本大震災と福島第1原発事故が起きてしまった今、このコンサートを予定通りに開催すべきか、それとも中止すべきなのか。その問題を巡ってスタッフの間で激論が続いたが、意見はまとまりそうにない。
 そんな折、被災地の宮城県から1通の手紙が届いた。
 ユーオーディアのメンバーからの手紙だった。私は会場でメモを取らずにいたので、自分自身の記憶だけを頼りに書くことになるが、その手紙には次のような話が書かれていた。

 私は無事です。ですが私の幼馴染は2人の子供を残したまま津波にさらわれ、今も行方不明です。
 私の住む仙台の若林区は被害の最も大きい地域で、私は地元の避難所でボランティアを始めましたが、その避難所さえとても酷い状況で、そこに居るだけで気分が悪くなってしまうような場所です。あの大津波の後も、また津波が来るという知らせが届いたことがありました。後でそれは誤報だと分かったのですが、その時の私は車椅子の避難者の方を数人がかりで持ち上げて、上の階へと避難させましたが、その時はこれで自分も終わりかもしれないと覚悟を決めました。
 これまでの日常が破壊されてしまい、大変な状況で生きている私達ですが、それでもふと夜中に夜空を見上げると、満天に輝く星の美しさに驚きます。そして神様の創った自然はこれほどまでに美しかったのかと気づかされます。同時に、これまでの自分達はこんなにも美しいものが身近にあることに気づかぬまま、心を曇らされてその日その日を生きてきたことを悔やみたくなります。今の私はこれまでになく人間の罪深さと弱さを思い知らされ、その一方で神様の創った自然の美しさを賛美したいという強い想いがあふれてきます。
 ユーオーディアの皆様にお願いです。このような時だからこそ、神様を賛美してください。聖書の言葉にあるように、良き時も悪しき時も変わることなく、神様を讃え続けてください。

 この手紙を読んだスタッフ達の意見はたちどころにまとまったという。
 今のこの時だからこそコンサートを開催しよう。良き時も悪しき時も変わることなく、神様を讃える言葉を伝えていこうと。
 そして予定されていたコンサートは、被災地へ祈りを届けるコンサートとして開催された。

 私はキリスト教徒ではない。
 キリスト教のことはそれなりに学んでいるが、信者になろうという気はない。
 ユーオーディアはキリスト教に基づく音楽活動をしている団体だが、私はコンサートの当日までそのことを知らなかった。音楽の好みから言っても、「クラシックなんか聴いても退屈するだけだ」と常日頃から思っていた私は、高校卒業以来クラシックのコンサートに足を運んだことがなかった。なのに会場で手渡されたプログラムを見ると、演目はクラシックと賛美歌ばかり。私が一番心配だったのは、演奏を聴きながらついつい居眠りしてしまわないかということだった。コンサート当日も仕事の夜勤明けで、睡眠は電車の中で仮眠した程度。コンサートで眠り込んでしまう心配も大きかったのだが‥‥幸いなことにその心配は取り越し苦労で済んだ。それでもクラシックの演奏は──Yさんに言わせると一流の演奏なのだが──やはり私にはとっつきにくい感じがした。
 それでも最初の挨拶で、このコンサートが開かれるまでの経緯を知ることが出来たことはとても良かった。自分にとってはコンサートそのものよりも、コンサートが開かれるまでの話を聞けたことのほうが収穫だった。
 大震災と原発事故で日本中に自粛ムードが蔓延する今、中止されるイベントが数多いと私は聞いている。しかし、この深刻な状況下でもユーオーディアはコンサートを開催した。しかも開催を実現させたのは、被災地からの一通の手紙だった。
 私はこのことを、一人でも多くの人に知って欲しいと思う。

 余談だが、コンサートの終わりに会おうと思っていたYさんとは、結局会場では会えなかった。しかし会場スタッフの方が「コーラス参加者とはお会いできませんが、渡すものがあれば責任をもってお届けします」と対応してくれたので、私はYさんに渡す書類を預けたが、その時のスタッフの対応が見事だった。大勢の参加者の中にいるYさんの名前をきちんと覚えていて、同姓の参加者との名前の違いやYさんの出身地まで把握していたのには感服した。後日、Yさんからお礼のメールが届き、私が預けた書類が無事に届けられたことも確認できた。

※ユーオーディアのサイトはこちら
 http://euodia.jp/

Posted by 岩崎綾之 at 21:04Comments(0)東日本大震災

Date: 2011年04月02日

茨城ホウレン草の会 発足宣言文

茨城ホウレン草の会(Ibaraki Spinach Party)発足します

 原発事故による政府の出荷制限が混乱を招いています。
 事故の起きた福島県に近い、茨城県北部のホウレン草から放射性物質が検出されたことで、政府は茨城県の全域にわたってホウレン草の出荷を自粛するよう指示を下しました。
 この政府の指示によって、原発事故の現場から遠く離れた県南や県西のホウレン草さえもが、出荷できなくなってしまったのです。
 県境での放射能汚染の危険度は、茨城県と隣り合う埼玉県や千葉県とたいして変わらないはずなのに、栽培地が茨城県の側にあるという理由だけで出荷できなくなる。これはどう考えてもおかしな話です。
 現在、政府の指示による出荷制限は福島・茨城・群馬・栃木の4県で行われています。しかも原発事故の中心的な被災地である福島県では、県内で栽培された農産物を食べないようにという、摂取制限の指示まで出されています。農家への経済的打撃は大変なもので、福島県須賀川市の野菜農家では自殺まで起きてしまいました。
 出荷制限の損害に対して政府は補償を行うと発表していますが、このデタラメな出荷制限のやり方を改めなければ、無駄な補償費はどんどん膨らむばかり。それは不況に加えて大震災と原発事故で多額の出費を強いられている国家財政をますます圧迫します。
 また本来は安全であるはずの茨城県の農産物が、出荷制限で売れなくなれば、地元で消費する分を他の県から買い付けなければなりません。その分、大震災と原発事故の被災地に届けられる食料が不足し、被災地の食糧事情が悪化します。
 このように政府の出荷制限政策は問題だらけ。
 この政府のやり方に我慢ができなくなった私は、政府の誤った政策に異議を唱えるべく、茨城ホウレン草の会(Ibaraki Spinach Party)を発足させることにしました。
 まずは私が呼びかけ人となり、政府の誤った政策への抗議を皆さんに呼びかけます。さらに、身近な問題となった放射能汚染に対してどのような対策を取れば、農家と消費者そして被災地の人々のためになるかを、皆さんと共に考えていきたいと思います。
 この問題に関心を持ち、ご賛同いただける方はぜひともご連絡をお願いします。

 呼びかけ人連絡先
   E-mail iwasakitukuba@ezweb.ne.jp
  blog http://onceinamillennium.tsukuba.ch/

(2011/04/02) 

Posted by 岩崎綾之 at 20:39Comments(0)農産物出荷停止問題

Date: 2011年04月01日

これはエプリルフールのジョークじゃない

明日4月2日、茨城ホウレン草の会(Ibaraki Spinach Party)を発足する。
詳細は4月2~4日のうちにUP予定。

Posted by 岩崎綾之 at 21:00Comments(0)農産物出荷停止問題